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このままセバスは意識を失っている純平の手に触れようとする。
だが、まだ24時までは時間がある。
「最後まで抗ってくださいね?」
セバスは純平の最期を見届ける為にその場から少し離れた木の片隅で実体化をした。
「大丈夫ですか?手伝いますよ!!」
「ありがとうございます!!では、救急車を呼んでください!!」
セバスはこっそりと手の平に影を集めた。
するとそこには携帯電話が出現したのだ。
「……はい、お願いいたします、これでよろしいですかな?」
「はい、僕は用事があるので、あなたが彼に付き添ってもらっても良いですか?」
「もちろんですとも」
数十分後、公園に救急車が到着する。
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