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『捺佳、捺~佳、ぬぁつぅうかぁぁ。ぷっ、女の子みたいな名前』
「だぁぁぁぁああああ!!!うっさい!うっさい!!」
ガバッと起き上がる。最悪だった夢の中で親父や親戚のオジサンの酔っ払い組の奴らが俺の名前をバカにしてはやし立てる夢を見た。
ん?ガバッと起き上がる?あれ?俺…死んだはずじゃ……
キョロキョロと辺りを見渡してみる。真っ白な空間、汚れすらないただ白い壁。――気味が悪い。
ベットすらなく床に寝そべっていたようだ。まず間違いなく此処は病院じゃない。
病院だったら重傷者なはずの俺を此処におくわけない。ワザとなら裁判に訴えよう…
「よ、起きたのかね。随分と寝ておったのぉ~若人よ」
俺の真上からしわがれた声が聞こえたのでバッと上を見上げる。
――老人だった。
第一印象はそれだった……何処にでも居そうな普通の老人、ただおかしいのは瞳の色が黄金色に輝いている。
ていうかこのじいさん眼痛くねえのかよ……
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