5人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
高校三年生の春
ひらひらと綺麗な桃色に染まった桜が舞い落ちる頃。
俺は都会から引っ越してきた
日本で一番でかい「北海道」に
ごちゃごちゃした都会とは違って空気に味がある気がする
転校先の学校に向かって準備をする
自室を出るとギシギシとなる階段を下りて家を出る
まだ寒さが残る4月の半ば
肌にあたる風が少し冷たくて…だけどそれは何故か心地よかった
そして新しい一歩を踏み出す
まだ転校先の学校の生徒は俺のことを知らない
だから都会の学校とは違う性格でいってみようと思う
都会ではコンタクトだったけど、黒縁メガネをかけてみる
下の水溜まりを見れば違う自分に少し嬉しくなった
都会には殆ど見られない緑が地面には当たり前のように落ちていた
最初のコメントを投稿しよう!