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「はぁー……二学期初日だっていうのになんつー天気よ……気持ち悪っ!」
見上げた先の空は曇天。
厚い雲に囲まれて、空の青さは見る影もない。
「天気に文句いってもしょうがねぇだろ。朝からヒステリー起こすなよ」
「あんたが隣にいるせいで余計イライラするのよっ!」
木々の青さも徐々に失われつつあるこの夏の終わりの蒸し暑さと、曇り空のジメジメした感覚が肌に纏わりついて正直気持ち悪い。
1学期が終わって、学校へ行かなくていい日々に慣れてしまったせいか2学期始めは正直かったるい。
私の隣を歩く一つ年下の幼馴染、藤原星弥は肩を竦めて私の苛立ちなんか関係なさそうにしている。
ったく、あんたのせいで私がどれだけ大変な思いをしてるか分かってるのかこいつは……
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