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え……なにこのドンチャン騒ぎ……。
たまたますれ違ったお隣さんに不審な目で見られて頭の中が?(はてな)だらけになりつつも、ドアを開けると、
オレの部屋が……
オカマの集団に占領されてるっ……!!
「あっ、ケーくんよ~っ!!」
集団のひとりが帰宅して唖然としてるオレの存在に気づき、オーバー級に両腕を広げて走り寄って来た。
「うわあっ!!ち、ちちっ、近づかないでっ!!」
「ヤッダァ~!この子ったら乳(ちち)って言ってるわよ乳って!マァ~マァ~!!ケーくんが乳が恋しいだってぇ~!!」
んなこと言ってませんって!!
「「「「「ヤァ~ダァ~ッ!!ケーくんったらおませね~っ!!」」」」」
「ひえぇぇいっ!!」
そんな大人数で言わな……って、それよりっ!!
「ちょっ、綾花さんっ!!なに勝手に人んちに上がり込ませてるんだよっ!!しかも、こんな人数っ!!」
「えぇ~、別にいいじゃなぁ~い。多い方が賑やかで楽しいしぃ、第一、ケーくんってオンナっ気まったくないでしょ~?だから、こんなにたくさんのキレイなオネエサン達がケーくんを慰めに来てくれたのよぉ?ねぇ~?」
しれっとした顔でオネエサン達改めオカマさん達に同意を求める綾花さん。
「「「「「ねぇ~!!」」」」」
オカマ'Sの息の合った賛同。
「『ねぇ~!!』じゃない!!オレのことも考えてよっ!!オレ、お隣さんに不審な目で見られて、さりげなく傷付いてんだって!!」
「それはケーくんが鼻の下伸ばしてニヤニヤしながら歩いてたからデショ?やぁ~ねぇ~、コレだから彼女がいない童貞クンは」
綾花さんがニヤニヤしながら立ちっぱのオレを見上げる。
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