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「くおらあぁーっっ!!」
「ギャーッ!!」
オレなんか悪いこと言った!?
「気持ち入ってねぇぞーっ!!」
そっちかーっ!!
「ひいぃっ!!」
ぎゃっ!ズボンがっ!!
オレのモノが綾花さんの目の前にさらけ出されて……。
「へぇ~、コレが童貞クンの……美味しそうじゃなぁ~い?」
「イ、イヤアァァ~っ!!」
オレがみっともない悲鳴をあげた瞬間──
「コラアァァァ~ッ!!やかましいっ!!近所迷惑だろうがぁっ!?」
大家さんがドアを吹き飛ばしそうな勢いで入ってきた。
「ったく、今日は愛する○ン様のスペシャル特番だってのに!!アンタらの声で全然聞こえな……え゙っ?!」
抗議をしていた大家さんの目が丸くなり、そして顔が青ざめる。
あまりにも異常な光景を見てしまったからだ。
だって、周りには大量のオカマ集団と……
オカマに犯されそうになってるオレが。
「ぎいぃぃぃやあぁぁぁっ?!」
大家さんはムンクみたいな叫びを残し、一目散に部屋を飛び出していった。
ちょっ……ちょっと。
まさか、ヘンな勘違いされ……た?
「あぁ~あ、つまんなぁ~い。せっかくイイトコだったのに」
残念そうなため息を吐き出しながら、オレの上から離れた綾花さん。
「じゃ、ケーくん。そーゆーことで、これから仕事行ってくるから、あとはヨロシクゥ~!」
そう言い残し、『ホーラ、アンタたちも行くわよぉ~』とオカマ軍団を引き連れ、ゾロゾロとオレの部屋から出て行った──。
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