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「──ただい……!?」
「「「「「「「「あっ、ケーくんおかえり~っ!!」」」」」」」」
な、何なんだよコレ!?
つか、こないだより増えてるしっ!!
「綾花さんっ!!」
オレはこの部屋を満員御礼にしてくれた張本人の名前を呼ぶ。
「もうなんでまた……!!大家さんどころか、このアパート全体でオレの変なウワサがたっちゃうじゃんか!!」
「えぇ~?ケーくんが一夫多妻制度取り入れてるってコトぉ~?」
「「「「「「「「コトぉ~?」」」」」」」」
むしろ、一夫多夫な気が……ってそーじゃなくてっ!!
「もうちょ……」
「あっ、ママァ!!もうこんな時間よ?!」
オレの言葉を遮って、乳の人があたふたしながら時計を差す。
「あらヤダッ!!みんな、支度してぇ~!!」
「「「「「「「「ハァ~イ!!」」」」」」」」
、綾花さんも含めた周りのオカマさんたちもあたふたと仕事に行く準備を始めた。
「あ、そういやケーくん?」
「……はい?」
化粧を直しながらオレを見上げる綾花さん。
「さっき、『もうちょ』とか言ってたけど、盲腸がどうかした?」
ぶっ、伝わってないし……!!
「イヤ……もうイイんデス……」
『もうちょっと静かにしてください』が伝わらず、
綾花さんに『盲腸』と勘違いされ……
オレ、泣いてもいいですか?(byフレンズ)
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