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『つ、着きましたけど……具合は大丈夫ですか……?』
『……おぇ』
意外と重かった、じゃない。
泥酔してるせいか……ホントに具合悪そう。
『すぐそこにオレのベッドがあるんで、もう少し頑張ってくださいねっ!』
そう彼女を励ましながら、ベッドが置いてある部屋の隅へ向かう。
つか、オレッ!!
初対面の人、しかも女性を部屋に連れて帰るってどーゆー根性してんだよっ!?
彼女が目を覚まして変態扱いされたら、確実に警察沙汰じゃんか……!!
……ゴミ捨て場に戻そうかな?
いやいや、そんなヒドいことはできないっ!!
とりあえず布団に寝かして、朝になったらちゃんと事情を説明しよう……。
『あっ、ベッドに着きましたよっ!今降ろしますね!よい……』
湿っぽい布団の上に優しく彼女を降ろそうとしたら──
『しょっとうわあぁっ!!』
なんと、彼女がいきなりオレの腕を掴んできて
そのまま、彼女の上に全体重を預けるカッコになってしまった。
『わわぁっ!!ス、スイマ……んっ!?』
顔を上げた瞬間、オレの目には信じられない光景が──!!
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