NOオカマ NOライフ~いろいろとショックなんですよ~

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『──ん……アレ……?』 ああ……朝か…… って!! 『どええぇぇぇっっ!?』 雄叫びと共に跳ね起きるオレ。 オレ……昨日……キ……キキキキッ……!! 『ちょっとぉ~、なに朝っぱらから大声出してんのよ~。近所迷惑じゃなぁ~い』 『……?』 ……ハイ? 『もぉ~なによぉ~!珍しいモノでも見てるような顔しちゃってぇ~!それより、ヒゲよヒゲ!』 『……え?』 『え?じゃないわよっ!このうすらトンカチ!!カミソリはどこかって聞いてんのっ!!カミソリくらいちゃんと用意しときなさいよねーっ!?』 『……えぇっ?』 ま、待って……状況が読めない……。 オレは昨日、たしかに女の人を家に連れてきた。 そしてちょっとしたハプニングの末、その女の人と初めてぇ~のぉチュウ♪(※ディープキス)をしてしまった。 ん?女の人と……チュー? でも、今オレの目の前にいるのは…… オとカとマのついた……!! 『バタンッ!』 『ぎゃっ!!ちょっとなに白目むいて昇天してんのよっ!!カミソリ出してから気絶してよっ!!』 ──なんてこった……。 オレが連れてきたのは 女の人じゃなくて……男。 まだフツーの男だったらマシだったかもしんない……。 オレが連れてきたのは…… まぎれもないオカマだったんだよ!! しかも、それを女性の方だとすっかり信じきってDチューで若干喜んでたオレって……オレって……!! 『あ~そうそう、アタシ、ワケあってウチに帰られなくなっちゃったから、しばらくの間、ここで暮らすことにしたから』 『えっ……!?』 ──そのワケっていうのが、『ゴキブリが大量発生したから』っていうことだと知ったのは、綾花さんと暮らしてから3日経った夜のことだった。 .
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