脅迫状の問題
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絹江がライターについて、意識を奪われている間に炎は紙を飲み込んでいく。太一はすでに半分近く失われているそれを灰皿に捨てると、くだらん、と言い捨て、部屋を出て行った。 後に残された絹江はゆっくりと燃えていくその紙を、恐ろしい物でも見るかのように眺めていたが、その火を消そうとは思えなかった。 絹江は部屋の窓を開け、煙が外へ流れていく様子をただただ眺めていた。
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