第一章 一話 ~覚醒~

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 ――俺は、暗闇の中にいた。  体はまるで石のように動かない。  感情だけが存在しているかのように……。 (……俺はなぜこんな所にいるんだ……)  そう考えていると、どこからか声がした。 「……残念ですが、息子さんはもう亡くなられております……」 (……そうか、俺は死んだのか。体が動かないのも当たり前だよな……。)  周りには、泣いている人の声も聞こえる。  と、その時、
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