2300人が本棚に入れています
本棚に追加
『ゆっくり話を聞いてあげるよ。言いたい事言ってスッキリして仕事してくれ。…っと、誰もいなくて落ち着いて話せる場所となると家なんだが…やっぱりさすがにマズイよな……カフェでも行くか?』
紳士的な優しさを感じ、大人だなと思った。
『吉田さんの家でいいです』
自分が何を言ってるのか…軽い女だと思われただろう。
『……じゃぁうちに行くか』
もうどうでもいいと感じていた。
吉田さんとそういう事になっても…忘れる事が出来るなら良いと思った。
車はあるマンションの駐車場で止まり、吉田さんが助手席のドアをあけてくれた。
『さ、おいで』
促されるままに吉田さんの後をついていき、エレベータに乗り込んだ。
エレベータは最上階で止まり吉田さんが降りて次に私が降りた。
カードキーを差し込んで重そうな扉を開き『どうぞ』と声をかける。
ものすごい広い玄関に呆気にとられた。
最初のコメントを投稿しよう!