思い出

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1月以降、私と和也は毎週会う約束をしていった。     和也と会うのが楽しみで、和也と話すのが楽しくて…     毎週日曜日だけじゃもの足りず、和也からも会いたいと言われて嬉しくて仕事が終わってからも何回も何回も会った。     会う回数が増えて、私の和也への想いも募り、和也を好きになるのに時間はかからなかった。       そうした5月…     いつものように和也と会っていた日の事。     車は人気のない港に止まっていた。     一瞬、和也と私の間に無言の空間が出来た時、私は和也の背景を考えていた。       この人、こんな容姿端麗で一緒にいて楽しいと思わせてくれる性格なら、きっとモテるんだろうなぁ… 言いよってくる女は数知れないだろう…… でも………… 私はもう……    『和也が好き……』     一瞬の事でハッとしたが聞き取れないような呟き。     私は無意識に和也への想いを口にしてしまった。    
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