思い出

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やっぱり振られたのかな?      『留衣が嫌いとかじゃないんだ。うまく言えないけど、留衣が彼女になったら俺は留衣を俺色に染めようとしてしまう。過去に付き合ってきた人たちもそうだった。でも、俺色に染めようとするあまり、キツい事も言うと思う。それで嫌われたくないんだよ。だから社会人になって今まで彼女なんか作らなかった。別れがくるから』     『それって私が大事だから付き合えないけど一緒にいたい、彼女が出来ても私にはそばにいてほしいってこと?』     なんだかもうわけがわからない。     『違う!彼女なんかいらないんだよ!留衣とこうしてずっと仲良くしていきたいんだよ』      そう言うと彼は私の顎を引き上げてキスをしてきた。       私は気付いてしまった…     彼は少なからず私に好意を持っていることも、仲良くしていきたいって綺麗にまとめた言葉の中に私を離したくないという意思表示も。
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