少年とクラスメイト

3/16
前へ
/63ページ
次へ
「だって、蘭花は、嫌がったじゃないか、 それとも……嬉しかったかい?」 「な!・・・そ、そんなわけないじゃない!」 「ほんとかい? 凪、蘭花は、抱き付かれて嫌だったらしいよ。」 音子は、抱きしめていた凪を離し蘭花へ、顔を向けさせた。 すると 凪は、蘭花に潤んだ顔を向ける。 「嫌だったの?蘭花ちゃん?」 「え…な、凪、泣かないで えーとその、 い、嫌じゃなかったから。」 「ほんとう? じゃあ僕のこと好き?」 「すっ!……えと、」 「やっぱり嫌いなんだ……」 「あー!もう!音子どうにかしてよ!」 「凪が聞いているのは、loveではなくlikeのほうなのだから素直に言えばいいではないか……」
/63ページ

最初のコメントを投稿しよう!

101人が本棚に入れています
本棚に追加