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「主、凪がお帰りになりました。」
屋敷へ着くと田中は、大きな扉の前に立ち中にいる主へと呼びかけた。
「本当か!入って来い!」
「失礼します。」
「おお、凪!
執事の一人もつけず、どこへ行っておったのだ。」
凪たちが部屋に入るとそこには、大きな机とたくさんの椅子があり、食事をするところのようだ。
そしてそこには立っている一人の男性と椅子に座った女性がいる。
男性は筋骨隆々とした大男で顔には立派な髭たくわえ
凪の事がよほど心配だったのか眼には滝のような涙が流れている。
「もう、凪ちゃんたら~
あまり心配をかけないで欲しいわ~」
女性の方は、おっとりとした言い方で小さな子供をいさめるように凪に声を掛けた。
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