ハント1

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(す、すっげぇ~  簡単に兎、狩っちゃったよぉ) 少年は目を丸くしながら、ダリルを見ているのだった。 ダリルは、ようやくく小川へ着く。 そこで、腰に付けた革製の水筒を外し、水を汲む。 少し喉を潤した後、沢蟹や川海老、小魚を取る。 終えると、兎の解体を行うのだった。 小川の川岸にある平らな石の上へ、枯れ草と木の枝を乗せる。 そしてそれへ、ティンダーボックスで火を付けた。 次に枝を組んで焚き火を作り、木の枝に刺した兎を焼き始めるのだった。 暫くして、石の上の火を除ける。 続けて沢蟹と川海老、小魚を乗せて焼き始めた。 ダリルの今日の食事である。 ダリルの様子を見ていた少年が、羨ましそうにそれを見ている。 ダリルは無視して、焼けた食材を食べ始めた。 薄情と思わないで頂きたい。 ダリルも生きるのが精一杯なのである。 他人に施す余裕など、ある筈もないのであるから… 少年は荷物から干し肉を取り出して齧っている。 育ち盛りの彼にとっては、その食事では辛いであろう。 しかし自分で、どうにかするしかないのである。
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