ハント1

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ダリルは弓を投げ出した後、剣を抜き蜥蜴へ走り寄る。 そのダリルへ、蜥蜴が噛み付いてくる。 だが、動きが遅くなった攻撃を、ダリルは楽々と避ける。 腕を振った爪の攻撃。 尻尾を振った攻撃。 遅くなったとはいえ、容易には近づけない。 ダリルは避けながら、剣で蜥蜴に切りつける。 蜥蜴は切られる度に毒が体に入り、動きが鈍くなってくる。 動きが止まる。 その隙を、ダリルが見逃す筈もない。 素早く、前足の付け根に剣を突き刺すのだった。 そこは、心臓がある場所である。 突き刺したダリルは、直ぐに跳び退く。 剣は刺したままである。 ダリルが跳び退いた場所へ、体を独楽のように廻した大蜥蜴の尻尾が通過する。 しかし… それが最後の力だったのだろう。 蜥蜴は倒れて動かなくなるのだった。
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