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そんなロゼッタを放っておき、ダリルはカリンへ言う。
「カリン。
俺はロゼッタを信用して、おまえの秘密を教えたいのだが…
良いか?」
カリンは動揺して、ダリルを見る。
その後でロゼッタを、伺うように見る。
ロゼッタは、キョトンとした顔をしている。
そして、ダリルとカリンを、観察するように見る。
カリンは溜息を吐くと、頷いた。
ダリルも頷いた後、ロゼッタへ告げる。
「ロゼッタ。
アンタ、口は硬い方か?」
「そうさねぇ。
要らないことは、話さない方だけどねぇ。
でもねぇ。
人には知られたくないことが、1つや2つあるだろ。
言い難いことは、言わなくて良いんだよ」
そう告げてくる。
「いや。
アンタだから、相談したい。
実はな。
カリンは、女なんだよ。
女性のことは、姉や妹がいるので、少しは分かる。
だがな。
男である俺では、無理であることが、多い筈だ。
女性であるアンタに、カリンの相談役を、お願いしたい」
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