ハント5

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「他の者は、やったことないだろうな。  だいたい、付与師と放術師が、揃うことじたい稀だろう。  だから、前例がないから、できないとは言えないだろ。  どんなことにも、最初がある。  初めて行った者が、いるんだよ。  試してみる価値は、あるだろ」 「そうだね。  試してみようか」 2人のやり取りを、黙って聞いていたロゼッタが言う。 「それができるんだったら、凄いことだよ。  この炉は、特殊で高価なんだ。  だけど、晶石を使い切ると塵扱いさ。  それがリサイクルできるなら、助かるねぇ。  この炉はねぇ。  破棄寸前だったんだよ。  それを、只同然で引き取ったんだ。  炉の仕組みが知りたくてねぇ。  そのためだけに、引き取ったんだけど…。  得したかもねぇ」 嬉しそうに言う。 「良し。  物は試しだ。  やるか」 そう言うと、腰に下げていた袋から、火晶石と風晶石を取り出す。
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