ハント5

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ダリルは今まで、一種類の晶石のみ使用してた。 炉へ付与するには、火晶石と風晶石がいる。 ダリルは目を閉じ、少し黙考する。 そして目を開けると、火晶石と風晶石を重ねる。 それへ、力を注いでいる。 すると、風晶石の風により威力を増した火が、火晶石より放たれた。 "ゴォォォォッ"と音を立てて、焔が炉へ注がれる。 カリンは一瞬驚くが、直ぐにその焔を、炉の晶石へ付与していく。 見る見る内に、晶石へ風炎が付与される。 風と炎の混合晶石が、初めて生まれた瞬間である。 ダリルの放出により、火晶石と風晶石は、見る見る内に力を失う。 あっという間に、空晶石になってしまった。 「うううむ。  これは、結構、疲れるな」 「ダリル兄ィ。  無茶しすぎだよぉ。  オイラの方が、疲れるって。  今日は、この位にしようよ。  毎日、少しずつ付与しても、良いんだろ?」 そう、提案する。
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