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彼は狩人の次兄から弓を習っていた。
剣は、村に住む引退した剣士から習ったのだ。
そのようにして、以前から旅の準備をしてきたのだった。
だが、十分に準備ができたとは言い難い。
しかし、今年は特に食糧難となっている。
少しでも口減らししないと、幼い弟や妹達が飢えてしまうのだ。
彼は準備不足のまま、泣く泣く旅立つのであった。
最初に目指す目的地は、村近くの町であるフィブスである。
そこには長女のセントリーヌが、住み込みで働いているのだ。
母から姉へ手紙を預かっている。
それを渡すのと、ハンターギルドへ加入するのが目的だ。
ギルドは、同業者組合と言う意味である。
つまり業種により様々なギルドが存在するのだ。
ダリルのような旅人が加入するのは、ハンターギルド、傭兵ギルド、ガードギルドなどである。
ギルドは、ギルド間で依頼を請負、加入者に仕事を斡旋する。
例えば、商人達が加入する商業ギルドがある。
また、それに類する他のギルドもある。
毛皮を扱うレザーギルド、鉱石を扱うメタルギルド、薬物を扱う薬師ギルドなどなど…
それこそ様々なギルドが存在する。
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