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「ロゼッタ」
ダリルが言うと、ロゼッタも頷く。
彼女も異常を察知している。
と言うか、ガンレートとシムエル以外は、全員が気付いているのだった。
ファマルは、(気付くと、2人は動けなくなる)と、感じている。
だから、あえて告げてない。
「カリン。
ホウコウ、ワカルカ?」
カリンが視線で、方向を示す。
ダリルは皮袋から、風炎石と風水石を取り出す。
左手に予備を持つ。
そして感で複数の火球を、カリンが示した方向へ放つ。
そして、素早く指示した。
「武器を構えろっ!
何かが、来るぞぉっ!」
そう告げ、風炎石を構える。
火球が、木と、何かに当って爆発。
"ゴォォォゥン"
"ドゴォォォッ"
"バッギャ"
"メキキキキッ"
"バァァッン"
爆発音と、木々が折れ倒れる音。
それと一緒に、咆哮が轟く。
【グガァァァッオォォォッン】
何かが、奥で動く。
ダリル達の方へ、猛スピードで近付いて来た。
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