ハント11

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「ロゼッタ」 ダリルが言うと、ロゼッタも頷く。 彼女も異常を察知している。 と言うか、ガンレートとシムエル以外は、全員が気付いているのだった。 ファマルは、(気付くと、2人は動けなくなる)と、感じている。 だから、あえて告げてない。 「カリン。  ホウコウ、ワカルカ?」 カリンが視線で、方向を示す。 ダリルは皮袋から、風炎石と風水石を取り出す。 左手に予備を持つ。 そして感で複数の火球を、カリンが示した方向へ放つ。 そして、素早く指示した。 「武器を構えろっ!  何かが、来るぞぉっ!」 そう告げ、風炎石を構える。 火球が、木と、何かに当って爆発。 "ゴォォォゥン" "ドゴォォォッ" "バッギャ" "メキキキキッ" "バァァッン" 爆発音と、木々が折れ倒れる音。 それと一緒に、咆哮が轟く。 【グガァァァッオォォォッン】 何かが、奥で動く。 ダリル達の方へ、猛スピードで近付いて来た。
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