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ダリルが走り寄り、尾を切り落とす。
グレートヒートソード、そう呼べば良いのだろうか。
ダリルの放つ刃で、ヴォルトルスは無力化されていく。
そして、ロゼッタが止めを刺す。
バトルアックスの一撃ぎが、脳天に直撃する。
ヴォルトルスは、動きを止めた。
全員が座り込む。
しばらくは、動けなかった。
「流石に参った…
しかし…
ヴォルトルスが出現するなどの情報は、なかったのだがなぁ」
ダリルが、呟くように言う。
「おかしいわ。
最近、やけに巨種が増えてない?
南で、何かが発生してるのかしら」
ファマルが、ゼェゼェ言いながら、告げる。
「その可能性が高いねぇ。
何か情報があれば、対策も考えられるんだけどねぇ」
そんなことを言いながら、しばし休憩する。
それからダリル達は、ヴォルトルスを解体する。
それを終え、荷を纏めると、森を後にするのだった。
森の状態は、元の状態に戻って来始めている。
この度は、情報外の巨獣に襲われた。
ギルドへ、報告するべきであろう。
嫌な気がしてならない。
ダリル達は、先を急ぐのだった。
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