ハント11

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確かにヴォルトルスは、強い巨獣である。 だが、ザルガと比べれば小柄だ。 なのにザルガは、ヴォルトルスの素早さに、勝るとも劣らないのである。 しかしだ。 (十分に準備を行えば、狩るのは可能)と、ダリルは考えている。 しかし… この度のようなケースはダメだ。 (狩ることは、不可能だろう)と、思っている。 「しかしねぇ。  今回のようなことは、もう、ごめんだわね。  あんなのが、ここら辺に彷徨いてんのかねぇ。  もしそうなら、見習いや初級のハンター達は、一溜まりもないわねぇ。  犠牲が続出だわさ」 そう呟く。 ロゼッタの呟きは、現実となっていた。 彼方此方の森で、巨種による被害が、拡大していたのだ。 ダリル達が街へ辿り着いた頃、街は大騒ぎになっていた。 実はダリル達が着く前日、南からの旅人が現れた。 その者は、南からのメッセンジャーだった。 数ヶ月前… この街で、{星が南に落ちた}との騒ぎがあった。 しかし、{そんな、馬鹿な}と、一笑されたのだが… 実際に、星は落ちていた。 遥か南の地に… 隕石が海と山へ、1つづつ、落ちていたのだ。
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