30456人が本棚に入れています
本棚に追加
(特別な食べ物でも、あるのかしら?)
ファマルは勘違いし、そう思っている。
その間にもロゼッタは、奥の棚が置いてある一画へ向う。
棚横の荷物を退けているようだ。
(倉庫の片付けかしら?
この時期に、行なわなくても…)
ファマルは、呆れて見ている。
ロゼッタが、壁に手を掛けた。
すると、そこが縦長に開く。
レバーが現れる。
すかさずロゼッタは、レバーを引いた。
それに連動し、棚横の床が持ち上がる。
ファマル達は、ロゼッタの行動に驚く。
まさか、(そんなカラクリがある)とは、思っていなかった。
待機していたダリルは、棚を押して移動させる。
床下にレールが、敷かれているようだ。
棚がスライドすると、階下への入り口が現れた。
そこには、地下へ降りる階段が見える。
固まっているファマル達へ、ロゼッタが告げる。
「何しているんだい。
さっさと、行くよ」
ロゼッタに促され、地下へ降りる。
そこは、ロゼッタの武器庫である。
ファマル達は、大量にある、様々な武器に圧倒される。
「ここの武器を、貸し出すからね。
ファマル。
アンタは、コレを使いな」
ロゼッタが、ハルバードを渡す。
ファマルが、慌てて言う。
「む、無理よ。
こんな重い武器、私は扱えないわよ」
戸惑っている。
「相手は、巨獣だなんだよ。
アンタの武器で、刃が立つのかい?
無理でも、この武器を扱いな。
でないと、足手纏いにしかならないよ」
「うっ!」
渋々、受け取る。
最初のコメントを投稿しよう!