30456人が本棚に入れています
本棚に追加
「ガンレート。
アンタは、この盾だ。
アンタは、守りに専念だね。
分かったね」
そう言って、巨大な盾を渡す。
ガンレートは受け取り、頷く。
彼女は、自分の力量を弁えている。
なので、苦情も言えないのだった。
続いてロゼッタは、カリンとシムエルへクォレルを渡す。
「アンタらは、こいつを使いな。
普通の弓矢では、傷も付けれないだろうさ。
弩(いしゅみ)なら威力がある。
だから、援護くらいは可能さね。
ただ、矢を番えるのが、少々面倒なんだよねぇ。
ここにハンドルがあるだろ。
こいつを回して、弦を引き絞るんだよ。
人の力では、引き絞れないからねぇ。
こういうカラクリが、必要なんだよ。
ただねぇ…
作業中が、無防備になるんだよねぇ。
そこでだ!
ガンレート。
アンタの出番て訳さね。
アンタが、2人をガードするんだ。
アンタらは3人1組で行動しな」
カリンとシムエルは、クォレルを使用することになった。
通常の装備も身に着ける。
かなりの重量だ。
2人とも鍛練で、以前より筋力がついている。
なればこそ、可能となったのだ。
ガンレートの場合、通常装備を外すことになる。
それらはここへ置き、盾だけを持つ。
盾が重い。
通常装備を身に着けた状態だと、移動も困難だろう。
装備が整う。
すぐに6人は、武器庫を後にした。
最初のコメントを投稿しよう!