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ダリル達は、武装して広場へ集まる。
皆にダリルが告げる。
「これから、新しい武装に慣れて欲しい。
カリンとシムエルは、矢をつがえる練習だな。
つがえ終えたら、あの木へ矢を射るんだ。
命中させる訓練も兼ねているからな。
命中率を上げろよ。
ガンレートは、盾を持って移動し、防御を行う鍛練だ。
ファマル。
あんたは、ガンレートへ攻撃しろ。
ガンレートは、ファマルの攻撃を防げ。
そうやって、互いに装備に慣れるんだ。
ロゼッタ。
アンタは、俺の鍛練に付き合ってくれ」
「やれ、やれ。
アタイが、一番の貧乏くじだねぇ」
そう言って、肩を竦める。
ダリル以外の皆は、それを見て苦笑している。
確かに、(ダリルの相手が、一番大変だ)と、思われるからである。
その日と翌日の昼過ぎまで、鍛練を行う。
その後は、疲れを取るための休息である。
ファマル達は、ロゼッタの借家へ泊まっている。
時間が惜しい。
なので、泊まり掛けでの鍛練である。
客室は、2部屋ほど余っていた。
彼女達は、そこへ泊まった。
客室には、2つずつベッドが備え付けられている。
そのため、問題なく過ごせたようである。
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