ハント1

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「この森のロウム達は知能が高いんだ。  昔は、俺の村とロウム達は殺し合いをしていたそうだ。  だが、このままだと互いが滅ぶと気付いたんだろうな。  ロウムの縄張りに村人が入らない限り、襲って来なくなったんだよ。  暗黙の了承と言うやつだろうな。  だから村人は、ロウムの縄張りには絶対に入らない。  入ったら、村へ報復されるからな」 「えっ!  じゃぁ、オイラのせいで村が襲われるんじゃ…」 蒼くなって言う。 その態度を見て、ダリルは微笑んで言う。 「それは大丈夫だ。  村人には独特の匂いがするらしい。  俺には分からないがな。  ロウムは、それで村人か判断しているようだ。  だから村が襲われることはないぞ。  これは村に伝わる話なので、正否は知らんがな」 そう言った後、ダリルは少年をおいて行こうとする。
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