ハント1

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「あっ!  ほ、ほら。  干し肉分けるからさぁ。  連れてってくれよぉ~」 そう言って荷物から干し肉を出し、ダリルへ差し出す。 ダリルが呆れて言う。 「おまえ、変な奴だな。  何で俺に、ついて行きたいんだ?」 「ロウムを見て動じない度胸に惚れました。  さぞ、お強いんでしょうねぇ」 何か勘違いしているようである。 「俺は村人だから襲われない。  それを知っていただけだ。  俺は今日から村を出て旅人になった。  それ故、ギルドにもまだ未加入だ。  また、強くも無い。  それでも、大事な食料を差し出しても良いのか」 少年の顔が少し引き攣る。 「じゃぁな。  俺はもう行くぞ」 そう言って歩き始めるのだった。
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