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「青春だね~」
「何だよおっさん」
ジュディの後ろから胡散臭いおっさんーーーレイヴンが話し掛けて来る。
「いやいや~、バリン青年の気持ちはおっさんもよ~く分かるよ!
おっさんもね、最近ジュディスちゃんが冷たいのが苦しくてねぇ~」
おっさんは体をクネクネさせながらジュディに近づく。
ジュディは軽くおっさんを避ける。
「ふふ、おじ様は気が抜けないから♪」
「冷た過ぎるよジュディスちゃ~ん」
その様子を横目で見ながらまた、前方の二人を見る。
相変わらず仲良さそうに歩いている。
ふと、ユーリの手がリタに伸びて、頭を撫でる。
それを受けて、少し恥ずかしそうなそれでいて嬉しげの表情をする。
心のモヤモヤは、晴れなかった。
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