『それでも君が好きで』

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空は・・・青かった。 街道を歩く我らが『凛々の明星』のメンバー。 先程見た看板には後少しで街に着くという事が書いてあった。 「エステル、アレは何と言う花なのじゃ?」 「アレは・・・『ローレーンベゴニア』ですね」 前を向くと仲間のエステルとパティが道端に咲いてる花を見て話をしている所だった。 「『ローレーンベゴニア』・・・少し長い名前じゃのう」 「そうです?もっと長い名前の花もあると思いますけど」 「そうかの? して、『花言葉』はなんなのじゃ?」 「花言葉・・・です? そうですね・・・ローレーンベゴニアは確か『片思い』だったと思います」 「おお!やはりエステルは物知りじゃの!」 「いえ、そんなことは 本を読んでいれば自然と身につく知識ですから」 片思い・・・正に、今の俺だろう。
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