『それでも君が好きで』

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二人より前、一番先頭にいるのがユーリとリタだ。 少し間があるので何の話をしているかは分からないが二人とも楽しそうだ。 だから、苛立ちを感じる。 何故あの笑顔が俺には向けられないのか。 その理由は、俺が一番良く知っているのだけど。 「ふふ、またユーリに嫉妬かしら?」 「っ!?」 いきなり声をかけられ、声のするほうを向くと 「何だジュディか、脅かすなよ」 「あら、私はそのつもりは無かったのだけれど」 そこにいたのは仲間のジュディ 本当はジュディスという名だが、ユーリが略した呼び方が俺にも伝播し、今では俺もそう読んでいる。 「それに、嫉妬なんかしてないさ。 ただ、・・・ユーリが羨ましいだけさ」 ジュディにはこんな言い訳しても無駄なのだが、あえてそう言う。 「そう?」 ジュディは妖艶に笑うが深い追及はしない。 その優しさが有り難かった。
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