俺の唄

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今日もやってきた というか毎日必ず来るのだが… 俺はいつも夜が楽しみだった なぜなら一日で一番安らぐ時間帯であり、夜更かしは学生の頃でしか味わえないある意味特権だからだ 親はいつもいつも10時には寝なさいと怒鳴っている 俺はそれに答える様に自分の部屋で眠るフリをしてベッドに入る 親も寝なくてはならないからどんなに長くても11時には寝てしまう 俺は親が寝静まるのを待ちながら深夜の時間を心待ちにする この地球には200年前に天月【アマヅキ】が現れてから あるルールが出来ている 今はもう誰もが知っている 深夜0時から1時まで起きてはいけない事 だけど俺は0時になるのを待っている 正直、何故あの月を怖がるのか 俺には理解出来ない…
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