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―――……ダメだ。
ダメだダメだダメだっ!
「なんでこんなんしか書いてないんだよっ!?」
俺は思わずそう叫んでしまうと、目の前にいる"彼女"は僕を睨みつけていた。
「あ゙?なんか文句あるわけ?」
「だから、なんで普通の、ノーマルの小説書けないわけ!?」
再び叫ぶと、"彼女"は溜息を大きく吐き出し、俺を相手にしないでパソコンに向かい始めた。
つまり、俺を無視したわけだ。
さすがに苛立ってきた俺は、"彼女"に近づき、パソコンの机を叩いた。
彼女はびっくりした様子で俺を見つめ「なに?」と聞いてきた。
「『なに?』じゃなくて、今回は普通のヤツ書くって約束したよな?」
「は?いつ?」
「この間、一緒に飲み会したときに『私、BL書きませーん』って言ったのはどこのどいつだ?」
睨みつけてそう言えば、"彼女"は首を傾げて「覚えてないし」と俺の目をそらして言った。
その様子に、また苛立ちを感じはじめてしまう俺が居たり。
再び机を叩き"彼女"を睨みつけた。
"彼女"も俺を睨みつけて舌打ちをする。
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