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……この野郎っ!
「酒の場で言った発言なんざ、本気にするあんたの神経を疑うし。は?そんなの覚えてるわけないじゃん」
「酔った勢いだろうがなんだろうが、そんなの関係ない!早く普通のヤツ書いてくれよ!」
そう頼めば、"彼女"は「はいはい」と軽く返事をした。
そして、立ち上がると言う。
「もういいから、次からやるから。今日は帰って。気分悪くって仕方ない」
彼女は俺の顔を見ることなくそう言うから、俺も反論なんか出来なくなった。
……嗚呼、また言い過ぎたか。
そう思いながら、いや、これも"彼女"の為だ、と言い聞かせながらも、俺は鞄を持って家を出ることにした。
"彼女"は小説家。
俺はその編集者。
歳の差、たったの4歳。
甘い雰囲気なんて、期待したこともあったが、一欠けらもない。
ただの仕事だけの関係。
それだけの、、、関係。
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