1人が本棚に入れています
本棚に追加
ともかく、誰であろうと関係ない。
俺を見ているってことは何か言いたいのだろう。
望月さんの前にまで歩いていく。
「望月……さんだよね?これって一体どういうことなのか説明してほしいんだけど……」
「気づいてないの?」
細く、透明で、今にも折れてしまいそうな声が聞こえた。
「え……?」
「はあ……やっぱり、わかってなかったのね」
溜息をつかれた。
少し言い返してやろうと口を開けたら、今にも折れてしまいそうな声が、俺が折れてしまいそうな真実を告げた。
最初のコメントを投稿しよう!