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「いい加減にッ」
「もういいんじゃないですか?」
突然、ばっちゃんが話に割り込んできた。
「稜介はもう、自分で考えて、自分で行動できる歳になったと、私はそう思ってるのよ」
「だけどばっちゃん……」
「稜介、それがあなたの意思というのなら、私達には止められない。
だから、行きたいのならば行きなさい。
私達はここでずっと、稜介が帰ってくるのを待っていますから」
ばっちゃんはにっこりと笑い、じっちゃんの腕を、自分のもとに軽く引いた。
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