終わりは始まりを招く

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じっちゃんが扉の前からいなくなった。 一歩踏み出せば、もう止まれない。 稜介は少しだけ俯き、そして、 「ばっちゃん、ありがとう。 じっちゃん、ごめん。 いってきます」 顔をあげた稜介の目から、迷いが消えていた。 「いってらっしゃい」 ばっちゃんは優しく微笑む。
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