終わりは始まりを招く

28/32
前へ
/599ページ
次へ
「少年を確保。直ちに本部へ連行します」 軍人は稜介を抱えヘリコプターに戻っていく。 それでも稜介は何も抵抗せずにいた。 ヘリコプターの中で拘束されていても、窓の外を死んでいる魚のような目で眺めているだけ。 「どうしてなんだろう」 稜介は呟く。 軍人はそれを聞いているだけだ。
/599ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4684人が本棚に入れています
本棚に追加