終わりは始まりを招く

30/32
前へ
/599ページ
次へ
「俺は別に親不孝したつもりはないし、人に恨まれることもしたつもりないし、日本で平均中の平均的な存在だと思ってた。 将来に少しだけ期待して、馬鹿な友達と馬鹿みたいに騒いで、このまま適当に生きれればいいなとか、ガキなりに思ってた。 そしたらこれかよ。 大切なもんが一瞬で消えてしまうなんて、ダメージでかすぎだろ。 もう死にたいとかすら思わねぇよ」 稜介は深く目をつむり、 「なんかもう、笑えてくるよ。 ハハッ、壊れちまったのかな俺は」
/599ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4684人が本棚に入れています
本棚に追加