終わりは始まりを招く

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そして稜介はゆっくりと瞼を開ける。 そしてヘリコプターの窓から、自分の町、菰野町を眺める。 「俺の町って、こんなにも……小さかったんだな」 稜介はそういって、より深く瞳を閉じた。 ヘリコプターから見た菰野町は、なにもなかった。 朝のニュースでは『菰野町の地面以外の物全てが消滅』と言っていた。 まさしくその通りだった。 普通に住んでいても気づかない町と町の境界線。 その境界線をきれいに沿って、菰野町だけが消滅していた。
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