終わりは始まりを招く

6/32
前へ
/599ページ
次へ
チャンネルを変えても、全て同じ事件を伝えている。 確率的に言えば、これは事実である可能性の方が高い。 稜介はテーブルに置いてある携帯を取り、おもむろに電話を掛けた。 しかし、出ない。 しばらくして、留守番サービスセンターに繋がった。 ゆっくりと携帯を閉じる。 「稜介、誰に掛けたんじゃ……」 「おかんだよ。でも出なかった」 稜介の母親はいつも家にいる。 それは今日も例外ではない。 そして稜介の母親、家族は、菰野町に住んでいる。
/599ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4684人が本棚に入れています
本棚に追加