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 そう言うと彼女は、さっさと腰を下ろすと弁当箱を開けた。 「ほら、君も。ぼけっと突っ立ってないで」  ぼけっとなんかしてないけど。  催促されたので、僕は『いつも通り』に彼女の隣に座る。 「今日のは自信作なんだよー」  と差し出してきたのは、きれいな狐色に焼き上がった玉子焼き。  冷めているとは思えないような、食欲をそそる香りがする。  実に、『美味しそう』だ。
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