第二話

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ちゅんちゅんと外では小鳥の鳴く声が聞こえた。 もう朝がやってきたのだ。 まだ眠い。 だけどそれを妨げるかのように扉が開かれる。 「グッドモーニング的な~」 新しく屋敷にやってきた香はこの屋敷の主人にあたるアーサーを起こしにやってきた。 しかし、まだ日が浅い…というよりは礼儀を教えても覚える気が無いのでタメでアーサーに向かって話す。 「起きろっすよ」 バサッとかぶせてある布団をはぎ取り、窓を開ければ心地よい風が部屋の中に舞い込んでくる。 今日は晴れだ。 「もうちょっと…だけ」 「何言ってんすか?起きる的な」 無理矢理アーサーを担ぎ上げれば部屋を出る。 「ちょっ!!何すんだよ!」 「アーサーが起きないから的な」 「だからって…それよりちゃんと礼儀作法教えただろ!それ使え」 「ぶっちゃけ面倒くさいっす」 そう言えば朝食が用意されている食間へとたどり着いた。
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