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「なあ…食べても減らないんだが」
長机に目をやれば食べ終わったはずの料理が復活していたのだ。
「おーいまだ焼売作らなきゃいけないのかよ!!」
厨房の方から聞こえる青年の声。
この声の持ち主は香と同じく新しく屋敷に来た九である。
料理が得意なので厨房で仕事をしている。
「アーサー中華料理のマナー知らないんすか?」
「なんだそれは」
如何にも知りませんというような口調で返される。
「…中華料理は食べきれないくらい作るのが常識的な、だから皿が空になれば、食べれば食べるほど料理は次から次に運ばれっすよ、だから残すまで終わらない的な」
「なんだよそのマナーは!」
「俺達の食文化っすよ」
「はぁ…」
分かったのかわからないがなんとか朝食は終了した。
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