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その場所に着いてみれば料理長のローザが慌ただしく扉の前を右往左往していた。
なにやら困った様子だった。
「遅い…時間の二時はとっくに過ぎているのに…」
「ローザ様とりあえず落ち着いてください」
「これが落ち着いていられるはずがないだろ!」
「ですが…」
「全く…今日来る二人は子供だって聞かされてるんだよ」
「子供って…」
「だから何かあったら私ら、いやアーサー様の責任になっちまうんだよ」
ちょっと待てよ、俺の責任って…。
小さく呟く。
新しい使用人、しかも子供…。
驚かされることばかり次々に起こる。
「ちょっと外を見てくるよ」
そのままローザは他の使用人の止めを遮って外に飛び出していった。
それに見つからないように俺もついて行った。
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