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細い路地を抜けた先は崖になっていて行き止まり。
だけど、私は構わず突き進む。
そしてスピードを緩めることなく崖ギリギリでジャンプ。
ここは崖といっても3メートルぐらいの高さで、この先の道は学校へと続く近道。
いつもなら綺麗に着地できるのにジャンプした後、最悪なことに人が歩いていることに気がついた。
「あぶない!!」
私が叫ぶと歩いていた人はこちらに顔を向けた。
一瞬目があった。
こういう時、本当にスローモーションのように時間が流れるんだな。なんて呑気に考えているとその後すぐに二人ぶつかり倒れこむ。
「いたぁー。」
膝に少しだけ衝撃があった。
どうやらぶつかった時に膝を擦りむいてしまったみたい。
けど、今はそんなことを気にしてる暇なんてなかった。
「あの、すみませんでした!急いでるんで失礼します。」
そう言って立ち上がり、また走り出そうとするけど、ぶつかった人の姿が目に入った。
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