~つきまとう女~①

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二日目の夜。俺は走っていた。 北海道の夜は静かで暗い。 東京の夜が昼間に感じられる程に静かで暗い。 辺りは木々が連なり、まるで俺に覆い被さる様にそびえている。 気を抜くと木々の中に飲み込まれてしまうような深遠を感じさせる。 途中、メーターを見るとガソリン警告灯が点灯していることに気付いた。 『今日はここまでだな』 そう思った俺は道の駅にバイクを止め、そこで夜を明かすことにした。 俺が止まった道の駅は仮設トイレが設置されている以外に何も無い。 覚悟はしていたが、 なんとも寂しい限りだ。 辺りには民家どころか人一人居ない。小さな街灯だけが、俺と俺のバイクを照らしていた。 携帯していた食料を平らげ、 俺はコンクリートの上で 横になる。
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