罪と咎の果てに

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――「そろそろ潮時かな…」   僕はフェンスの上から下を眺めた。   昔を思い出しているうちに、警察まで出動したようだ。僕が落ちた時のためにマットが敷き詰められている。  この高さだから、あまり意味はなさそうだけど…。     「さようなら」 僕は地上に背を向け、空を仰ぎながらフェンスを蹴った。    空は青くて、どこまでも続いていた。   急速に落下する身体とは裏腹に、意識だけは空へと上昇している気がした。
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